なんかすっかり女性と一緒に寝るのに慣れてしまったな~。
座席をフラットにし、オレ、矢代さん、阿佐ヶ谷姉で川の字で寝た。
ちなみに阿佐ヶ谷妹はルーシャと一緒にバンクベッドで眠ったよ。さすがに若い子と一緒に寝たとなればオレの社会的地位が危険で危ない(わざとだからね)。自分を守るためにもルーシャと一緒にさせました。
矢代さんも阿佐ヶ谷姉も酒を飲んだからぐっすりだ。起こさないように外に出た。
「空気が澄んでいるな~」
東京では感じられない澄んだ空気。田舎もいいもんだよな。
トイレに行って顔を洗った出ると、ルーシャも起きていた。相変わらず昨日の酒を残さない体だよ。
「おはようさん。今日もよろしくお願いします」
RVパークにはもう一台泊まりているのでドックランがあるほうに向かった。
車中泊をした人か、犬を放している人もいた。
邪魔にならないところで朝の訓練を行った。散歩している人らに見られているが、気にしている余裕もない。三十分で全身から汗が吹き出した。
ルーシャが出してくれたタオルで汗を拭き、RVパークの水道で顔を洗った。
女性陣はまだ眠っているので、魔法の鞄から折り畳み式の椅子とテーブルを出してモーニングなコーヒーを淹れて飲んだ。
「魔法の鞄、結構便利だよな。車も入るようになるのか?」
「昨日、魔力を注いだから一台なら入ると思うわ」
ほんと、魔法って凄いよな。車一台入るなら引っ越し屋でもやれそうだ。
「今度、貯水タンクと排水タンクを拡張してよ。シャワーを使うと二人しか使えないからさ」
「わかったわ。わたしも使いたいしね」
魔法のことを聞いてたら女性陣が起きて来た。
皆でトイレに行ったので今のうちにベッドを戻し、荷物をバンクベッドに移したらお湯を沸かした。
皆が戻って来たらコーヒーを淹れ、今日の予定を立てるとする。
「わたしは、今日帰ります。車で帰るのが面倒なので実子さん、運転してもらえます? 道端さんのところに置かしてもらうと助かります。なんなら使ってもらっても構いませんよ。保険は入っているので」
「それなら魔法の鞄に入れますよ。軽なら問題なく入るみたいなので」
「じゃあ、お願いします。駅まで送ってもらえると助かります」
と言うのでキャンピングカーを一般駐車場に移動させ、チェックアウトを済ませたら近くのファミレスに向かった。
「人、来てるんだ」
観光地の日曜日だからか、県外ナンバーの車がそれなりに停まっていた。車中泊が人かな?
中に入り、皆でモーニングを頼んだ。食欲常に全開なルーシャはハンバーグとナポリタンも追加した。
あれこれとしゃべっていたら電車が来る時間に近づいたので、なぜかオレが送ることになった。
三人はスーパーに買い出しだ。今日も道の駅で車中泊になりそうなので、食料は買えるときに買っておく。実質、十人くらいいる量を一日で消費するんでな……。
「じゃあ、写真と動画を送ってください」
「任せてください。いい絵を送りますんで」
飲み友となった矢代さんと阿佐ヶ谷姉。女の友情かそれとも仕事仲間として意気投合か。オレって、本当に女っ気がなかったんだな~と感じてしまうよ。
「ルーシャさんもお元気で──と言ってもすぐに会えると思いますけどね」
「楽しみにしているわ。また飲みましょう」
こっちは完全に友達となっている。ちょっと疎外感を感じてしまうくらいに。オレが最初なのに……って思うのは嫉妬だろうか?
ファミレスの駐車場で別れ、猪苗代駅に向かった。
「結構、充実した内装ですよね」
カーナビなのかカーオーディオなのか、今のは凄いよな。ユーチューブまで観れるんだ。ハイテクやな~。
「取材であちらこちら行きますんで。まあ、いつもは千葉の実家に置いているので取りに行くのが面倒なんですよね」
「実家、千葉なんですね。柏市にある支店に行ったことありますよ」
「わたしの実家、そこです。駅からバスで二十分ほど走りますけど」
「確かに取りに行くとなったら面倒ですね」
あのときは社用車で行ったからいいが、電車とバスの乗り継ぎで、となると億劫でしかないよ。
駅にすぐに到着。時間まで待つとする。
「田舎の駅も味があっていいもんですね」
車旅もいいが、電車旅もおもしろいかもな。電車に揺られながら駅弁でも食ってみたいものだ。
「帰るのが惜しいです。もっと道端さんやルーシャさんと旅をしたかったです」
「そうですね。なんだかんだと賑やかでしたから」
アンダーグラウンドなところはあるが、編集者だけあっていろんな話をしてくれた。知らない世界があることを教えてくれたよ。
「ふふ。お酒ばかり飲んでましたね」
それは否めない。
「また、一緒に飲める日を楽しみにしていますよ。必要経費でいつでも遊びに来てください。駅まで迎えに行きますんで」
「なんだか遠距離恋愛みたいですね。昔のCМみたい」
JRのCМだっけか? シチュエーションだけ見ればそうかもしんないな。
「あんな恋愛もしてみたいですね。彼女いたときないですけど」
遠距離恋愛と言われてもピンと来ないが、友達と別れるのは寂しいものだ。一度はすべてと別れる覚悟を持ったのにな……。
電車が来て、矢代さんがホームに入った。
「また会いましょう」
「ええ。また会いましょう」
実にいい言葉だ。
矢代さんが電車に乗り込み、東京へと帰って行った。
座席をフラットにし、オレ、矢代さん、阿佐ヶ谷姉で川の字で寝た。
ちなみに阿佐ヶ谷妹はルーシャと一緒にバンクベッドで眠ったよ。さすがに若い子と一緒に寝たとなればオレの社会的地位が危険で危ない(わざとだからね)。自分を守るためにもルーシャと一緒にさせました。
矢代さんも阿佐ヶ谷姉も酒を飲んだからぐっすりだ。起こさないように外に出た。
「空気が澄んでいるな~」
東京では感じられない澄んだ空気。田舎もいいもんだよな。
トイレに行って顔を洗った出ると、ルーシャも起きていた。相変わらず昨日の酒を残さない体だよ。
「おはようさん。今日もよろしくお願いします」
RVパークにはもう一台泊まりているのでドックランがあるほうに向かった。
車中泊をした人か、犬を放している人もいた。
邪魔にならないところで朝の訓練を行った。散歩している人らに見られているが、気にしている余裕もない。三十分で全身から汗が吹き出した。
ルーシャが出してくれたタオルで汗を拭き、RVパークの水道で顔を洗った。
女性陣はまだ眠っているので、魔法の鞄から折り畳み式の椅子とテーブルを出してモーニングなコーヒーを淹れて飲んだ。
「魔法の鞄、結構便利だよな。車も入るようになるのか?」
「昨日、魔力を注いだから一台なら入ると思うわ」
ほんと、魔法って凄いよな。車一台入るなら引っ越し屋でもやれそうだ。
「今度、貯水タンクと排水タンクを拡張してよ。シャワーを使うと二人しか使えないからさ」
「わかったわ。わたしも使いたいしね」
魔法のことを聞いてたら女性陣が起きて来た。
皆でトイレに行ったので今のうちにベッドを戻し、荷物をバンクベッドに移したらお湯を沸かした。
皆が戻って来たらコーヒーを淹れ、今日の予定を立てるとする。
「わたしは、今日帰ります。車で帰るのが面倒なので実子さん、運転してもらえます? 道端さんのところに置かしてもらうと助かります。なんなら使ってもらっても構いませんよ。保険は入っているので」
「それなら魔法の鞄に入れますよ。軽なら問題なく入るみたいなので」
「じゃあ、お願いします。駅まで送ってもらえると助かります」
と言うのでキャンピングカーを一般駐車場に移動させ、チェックアウトを済ませたら近くのファミレスに向かった。
「人、来てるんだ」
観光地の日曜日だからか、県外ナンバーの車がそれなりに停まっていた。車中泊が人かな?
中に入り、皆でモーニングを頼んだ。食欲常に全開なルーシャはハンバーグとナポリタンも追加した。
あれこれとしゃべっていたら電車が来る時間に近づいたので、なぜかオレが送ることになった。
三人はスーパーに買い出しだ。今日も道の駅で車中泊になりそうなので、食料は買えるときに買っておく。実質、十人くらいいる量を一日で消費するんでな……。
「じゃあ、写真と動画を送ってください」
「任せてください。いい絵を送りますんで」
飲み友となった矢代さんと阿佐ヶ谷姉。女の友情かそれとも仕事仲間として意気投合か。オレって、本当に女っ気がなかったんだな~と感じてしまうよ。
「ルーシャさんもお元気で──と言ってもすぐに会えると思いますけどね」
「楽しみにしているわ。また飲みましょう」
こっちは完全に友達となっている。ちょっと疎外感を感じてしまうくらいに。オレが最初なのに……って思うのは嫉妬だろうか?
ファミレスの駐車場で別れ、猪苗代駅に向かった。
「結構、充実した内装ですよね」
カーナビなのかカーオーディオなのか、今のは凄いよな。ユーチューブまで観れるんだ。ハイテクやな~。
「取材であちらこちら行きますんで。まあ、いつもは千葉の実家に置いているので取りに行くのが面倒なんですよね」
「実家、千葉なんですね。柏市にある支店に行ったことありますよ」
「わたしの実家、そこです。駅からバスで二十分ほど走りますけど」
「確かに取りに行くとなったら面倒ですね」
あのときは社用車で行ったからいいが、電車とバスの乗り継ぎで、となると億劫でしかないよ。
駅にすぐに到着。時間まで待つとする。
「田舎の駅も味があっていいもんですね」
車旅もいいが、電車旅もおもしろいかもな。電車に揺られながら駅弁でも食ってみたいものだ。
「帰るのが惜しいです。もっと道端さんやルーシャさんと旅をしたかったです」
「そうですね。なんだかんだと賑やかでしたから」
アンダーグラウンドなところはあるが、編集者だけあっていろんな話をしてくれた。知らない世界があることを教えてくれたよ。
「ふふ。お酒ばかり飲んでましたね」
それは否めない。
「また、一緒に飲める日を楽しみにしていますよ。必要経費でいつでも遊びに来てください。駅まで迎えに行きますんで」
「なんだか遠距離恋愛みたいですね。昔のCМみたい」
JRのCМだっけか? シチュエーションだけ見ればそうかもしんないな。
「あんな恋愛もしてみたいですね。彼女いたときないですけど」
遠距離恋愛と言われてもピンと来ないが、友達と別れるのは寂しいものだ。一度はすべてと別れる覚悟を持ったのにな……。
電車が来て、矢代さんがホームに入った。
「また会いましょう」
「ええ。また会いましょう」
実にいい言葉だ。
矢代さんが電車に乗り込み、東京へと帰って行った。


