私が菜奈に「颯介君に近付かないで」と言った日から菜奈は学校に来なくなった。
「愛衣ちゃんおはー」
「花ちゃんおはー」
「ねぇ、愛衣」
「颯介君どうしたの?」
「菜奈のことイジメてる?」
「イジメてないって」
「嘘だ」
「証拠は?証拠もないのにそんなこと言わないで」
「…ごめん」
「まぁ、疑うのも無理ないよね。私、颯介君の…邪魔者だもんね」
「そんなことっ」
「いいって。颯介君優しいから気遣ってくれてるんだよね?」
「…」
互いに無言のままどのぐらい経ったのか先生が教壇に立ちみんなが各々席に着く。
ホームルームも終わり先生が言った。
「じゃあ、先生は生徒指導室に菜奈ちゃんにプリント届けて来るから」
そして私は菜奈が別室登校をしていることを知った。
それからクラスは一瞬だけ菜奈のことを話題にする。
「イジメられて別室登校とか逃げじゃん」とか「甘え」だとか「ずるい」だとか言っていたのに
颯介君が一言「ずるいことない」と言うとみんな手のひらを返して「そうだよね」と相槌を打った。
「愛衣ちゃんおはー」
「花ちゃんおはー」
「ねぇ、愛衣」
「颯介君どうしたの?」
「菜奈のことイジメてる?」
「イジメてないって」
「嘘だ」
「証拠は?証拠もないのにそんなこと言わないで」
「…ごめん」
「まぁ、疑うのも無理ないよね。私、颯介君の…邪魔者だもんね」
「そんなことっ」
「いいって。颯介君優しいから気遣ってくれてるんだよね?」
「…」
互いに無言のままどのぐらい経ったのか先生が教壇に立ちみんなが各々席に着く。
ホームルームも終わり先生が言った。
「じゃあ、先生は生徒指導室に菜奈ちゃんにプリント届けて来るから」
そして私は菜奈が別室登校をしていることを知った。
それからクラスは一瞬だけ菜奈のことを話題にする。
「イジメられて別室登校とか逃げじゃん」とか「甘え」だとか「ずるい」だとか言っていたのに
颯介君が一言「ずるいことない」と言うとみんな手のひらを返して「そうだよね」と相槌を打った。



