花の雨と、僕らのさよなら。

青春・恋愛

花の雨と、僕らのさよなら。
作品番号
1752811
最終更新
2025/05/31
総文字数
4,112
ページ数
2ページ
ステータス
未完結
いいね数
0
クラスでは、誰の声も届かなかった。
言葉が怖くて、耳をふさいだ。

そんな私が出会ったのは、声の出せないクラスメイト――雨音くん。

噂話だけで形づくられる彼は、
いつも一人で、まるで「この世界にいない人」みたいだった。

でも夢の中で、彼は笑って、話して、
私のことをちゃんと見てくれた。

そこには、もうひとりの少年――“零”もいて、
この場所が、私たちだけの秘密の学校になった。

現実と夢のあいだで揺れながら、
本当の痛みや、優しさや、
「さよなら」を、少しずつ知っていく。

これは、大人になりたくなかった私へ。
“この世界しか知らなかった私”に向けた、もうひとつの青春の話。
あらすじ
音を失った少女・一花は、声の出せないクラスメイト雨音の孤独に触れる。
「神隠しの神社にいた」と噂される雨音は、現実に溶け込めずにいた。
夢の中でだけ声を持つ雨音と、もう一人の少年・零。
交差する世界で、一花は痛みを知り、大人へと歩み出す。

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