
- 作品番号
- 1752737
- 最終更新
- 2025/05/29
- 総文字数
- 14,864
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
総合67位(2025/06/16)
青春・恋愛28位(2025/06/16)
不自由な学校をテーマの短い文章を作ってみました。
全部で81作収録されています。
学校なんて、キラキラしているだけのディストピアだ。
楽しい青春、キラキラした青春、自由な恋愛――。
それらは、カースト上位に属さないと手に入らないよね?
充実度のマウントや、イベントの強制参加、カースト制度の息苦しさ。
そんな世界よりも、学校から抜け出し、外の基準に縛られない自分を手に入れたい――。
※表紙イラスト/ノーコピーライトガール様
(https://fromtheasia.com/illustration/nocopyrightgirl)
★集団に適合できない
休み時間の他の笑い声が聞こえると途端に孤独で怖くなる。
10代の段階で、集団に適合できなくて、
馴染めない自分はどうすればいいんだろう。
そう思うってことは、
それなりに上手く行かない理由を言い訳しているだけなのかな。
ぐるぐる頭のなかでそんなことを回しながら、
今日も、誰も話しかけられない一人きりの世界で、
朝、自販機で買ったボトルのカフェオレを一口飲んだ。
★話さないから誤解されても仕方ないよね
群れるのが好きじゃないし、
勝手にイメージをつけられ、
勝手なこと言われて、
勝手に傷つく。
そんな勝手な自分が嫌になる。
中途半端に孤立する決意がないのに、
誰かから優しさがほしいって思うから。
だから、冷めた自分を温めるために、
今日も駅のホームの自販機でココアを買う。