アラームが鳴る前に目が覚めた。
ゆっくりとベットから体を起こすとカーテンの隙間から外の景色が見える。
夜だった。寝る前に見た景色と同じ,黒い空に小さな星が散っている。
時計を見ると朝の三時半。待ち合わせの時間よりも一時間早い。絡まった髪を手でほどきながらベットから降りていく。
部屋の外へと出てしまうと母さん達を起こしてしまう可能性があるためできる限り自室の中で準備を終わらす事にした。
服を着替え,軽く体を動かし目を覚まさせる。髪は結ぶのが面倒くさいため下ろしておく。
鞄は持っていかない。
そう言えば朝の四時頃に中学生が一人で出歩くのは補導の対象になるのだろうか。
私は中途半端に開いたカーテンを右側へと寄せ,閉まっている窓を開く。夜風が部屋へと飛び込み冷たい空気が頬をなでてくる。
「いいもん見せてやる………ね」
小さく呟いたその言葉はどこまでも続く闇に飲み込まれていく。星や月が空に浮かんでいても,夜にあるのは結局のところ暗闇だ。このまま世界を飲み込んでしまうような暗い世界。
暗く星の光も少ない夜に一体彼は何を見せようとしているのか。
ゆっくりとベットから体を起こすとカーテンの隙間から外の景色が見える。
夜だった。寝る前に見た景色と同じ,黒い空に小さな星が散っている。
時計を見ると朝の三時半。待ち合わせの時間よりも一時間早い。絡まった髪を手でほどきながらベットから降りていく。
部屋の外へと出てしまうと母さん達を起こしてしまう可能性があるためできる限り自室の中で準備を終わらす事にした。
服を着替え,軽く体を動かし目を覚まさせる。髪は結ぶのが面倒くさいため下ろしておく。
鞄は持っていかない。
そう言えば朝の四時頃に中学生が一人で出歩くのは補導の対象になるのだろうか。
私は中途半端に開いたカーテンを右側へと寄せ,閉まっている窓を開く。夜風が部屋へと飛び込み冷たい空気が頬をなでてくる。
「いいもん見せてやる………ね」
小さく呟いたその言葉はどこまでも続く闇に飲み込まれていく。星や月が空に浮かんでいても,夜にあるのは結局のところ暗闇だ。このまま世界を飲み込んでしまうような暗い世界。
暗く星の光も少ない夜に一体彼は何を見せようとしているのか。

