一目見ただけで失われていた廉くんの記憶が戻ってしまうのだから。
「ごめんね、彼女だなんて嘘ついて」
「いいよ。瑠那のことだから、きっと俺と里緒奈のためだろ?」
違うよ。私が廉くんを好きだから。
「…うん。そんな感じ」
「わかるよ。瑠那のことなら俺だって少しはわかってるし」
言わないよ。廉くんにこれ以上私の気持ちは押し付けない。
最後まで“彼女の妹”として、廉くんとお別れをするから。
本当のことを言わないと、長年の想いを伝えないと。なんて、そんな綺麗事はいらない。
汚くたっていい。廉くんと今一緒にいられるなら、最後まで綺麗な私だけを見せたい。
「それに俺は、里緒奈じゃなくて瑠那に会いにこの世界にもう一度戻ってきたんだ」
「…え?」
「里緒奈は強いから。きっと俺がいなくたって、すぐに立ち直るって知ってた。まさか四日くらいで立ち直るとはさすがに驚いたけどな。俺が心配だったのは瑠那の方。おまえはコツコツと努力をして必ず結果を出すけど、それまでの過程でたくさん苦しいことも辛いことも全部抱えるところがあるから、大丈夫かなって心配だったんだよ。だからおまえに会いに戻ってきたの」
そっか。運命でもなんでもなかったんだ。
「ごめんね、彼女だなんて嘘ついて」
「いいよ。瑠那のことだから、きっと俺と里緒奈のためだろ?」
違うよ。私が廉くんを好きだから。
「…うん。そんな感じ」
「わかるよ。瑠那のことなら俺だって少しはわかってるし」
言わないよ。廉くんにこれ以上私の気持ちは押し付けない。
最後まで“彼女の妹”として、廉くんとお別れをするから。
本当のことを言わないと、長年の想いを伝えないと。なんて、そんな綺麗事はいらない。
汚くたっていい。廉くんと今一緒にいられるなら、最後まで綺麗な私だけを見せたい。
「それに俺は、里緒奈じゃなくて瑠那に会いにこの世界にもう一度戻ってきたんだ」
「…え?」
「里緒奈は強いから。きっと俺がいなくたって、すぐに立ち直るって知ってた。まさか四日くらいで立ち直るとはさすがに驚いたけどな。俺が心配だったのは瑠那の方。おまえはコツコツと努力をして必ず結果を出すけど、それまでの過程でたくさん苦しいことも辛いことも全部抱えるところがあるから、大丈夫かなって心配だったんだよ。だからおまえに会いに戻ってきたの」
そっか。運命でもなんでもなかったんだ。



