5日間の恋人ごっこ

「あれ、たしかに。そういえば里緒奈(りおな)先輩たち見てないかも」


鞄からスマホを取り出すと、なぜかお姉ちゃんから何件も着信があったことに気づく。


「あ、お姉ちゃんから電話いっぱい来てたや。ちょっと出てく…」


って、言ってるそばからまたかかってきた。


「もしもし、お姉ちゃん?今どこにいるのー?私の活躍ちゃんと見てくれた?」


汗でベタベタな首に張り付いてくる長いポニーテールの髪を手で払いながら、おどけたように尋ねるけどお姉ちゃんからの返事はない。


「お姉ちゃん?聞こえてる?」

「…どうしよう。瑠那…」

「え?」


やっと聞こえてきたお姉ちゃんの声はひどく震えていて、うっと嗚咽まで漏らしている。

どうして泣いているのだろう?

私の試合を観て感動してくれた…とかではとてもじゃないけどなさそうだ。


「瑠那…」