「死んでから瑠那と過ごした日々は、まだたったの三日だけどさ俺にとってはかけがえのない青春だよ。ありがとな」


ふっと廉くんはいなくなり、教室に静寂が訪れた。

私は、一体どうやったら廉くんを忘れられるのだろう。

廉くんがいなくなってしまうのが、怖くてたまらない。

一緒に過ごした思い出を、今の廉くんみたいに私も忘れられたらどれほどいいだろう。


…ううん、やっぱり何一つだって忘れたくない。

偽りの関係だったとしても、廉くんの彼女として過ごしているこの一瞬も一秒でも忘れたくない。

廉くんの隣にずっといたい…。