5日間の恋人ごっこ

ボロボロと涙を流すチームメートにつられて私まで涙目になってくる。

辛い練習を乗り越えて今日までやってきたんだ。

元々うちの女子バスケ部は弱くも強くもないといった普通の高校だったため、全国出場といった高い目標を設定して日々みんなで励まし合いながら練習に取り組んできた。

だから私たちが高二のこの代で全国まで進めたのはかなり頑張った証拠だ。


中学の頃から始めたバスケは、勉強と一緒で頑張れば頑張るほど結果がついてきて、人を集め、頼りにされ、誇れるような私の武器の一つともなっていた。


「…あれ?」

「瑠那、整列ー」

「あ、うん」


同じく盛り上がってくれている観客席を見上げるけど、探している人物たちを見つけることができずに不思議に思いながらも慌てて整列の先頭に立つ。

表彰式が終わり、ぞろぞろと人が出ていく中、帰っていく観客の列を必死に背伸びをしなから覗き込む。


「何してんの、瑠那?荷物まとめたら外でミーティングだって先生が言ってたよ」


中学の頃からの私の親友兼女子バスケ部副キャプテンでもある柚月(ゆづき)が、怪訝そうに横から首を傾げてきた。


「あ、うん。お姉ちゃんたちが見当たらなくて。応援は任せてって張り切ってたのに、試合に夢中でお姉ちゃんたちが来てるかすら気にしてなかったから」