特命機関夏目リサーチ


 ========== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 =========================
 笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。
 高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。
 榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当。
 久保田嘉三・・・警視庁管理官。

 ===============================================
 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 ※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
 夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。
 榊達が出勤すると、珍しく久保田管理官がいた。
 「 東京・台東区で金の置物や指輪などが積まれていた車の窓ガラスが割られ、貴金属が盗まれる事件がありました。被害は2億円相当の可能性がある。昼食時の僅かな時間の犯行だが、どうもおかしい。強盗団の一人だけマエがあり、逃走した仲間2人は『闇サイト』で出逢ったらしい。その、ホシの一人にモンタージュを作った者の、前科者データにもお名前カードでーたにも、無論運転免許証でーたにもない。1つだけ判明しているのが、2人の内一人が左耳タブ裏にほくろがあることだ。そこで、このシステムの出番だ。」
 「テンバイヤーのルートがあるんですかね?」と、高山は質問してみた。
 「そうかも知れませんね。予め、逃走ルートも確保していたし、その会社に勤める人間の常連の店を知っていると言うのもおかしな話だ。会社の人間も洗い直している。」
 「管理官、2億円相当を置き去りにして、食事に行くのは不自然ですよね。」
 「笠置さんの言う通りです。私がその立場なら、デリバリーかインスタントにしますよ。」と、管理官は、素直に言った。

 榊と高山が料理を運んでいると、検索結果が出た。
 「板橋区のネットカフェに該当人物2人。更に、ネットカフェの会員データから、当該会社の社員1人。」
 榊は、熱いものを用意していたが、管理官が『使者』と知って、メニューを変えた。
 「冷や麦、麦とろご飯、水茄子の一夜漬け。管理官には、かやくおにぎりの土産つきです。」

 笠置は警視庁にデータを送り、急いで食べた管理官が急いで帰った。
 「社長や専務と違って、ゆっくり出来ないからね。湯豆腐は明日にしましょ。」と、榊はにっこり笑った。

 ―完―

 ※作中事件の題材の事件は存在しますが、まだ捜査中です。
 クライングフリーマン