特命機関夏目リサーチ


 ========== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 =========================
 笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。
 高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。
 榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当。
 久保田嘉三・・・警視庁管理官。

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 ※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
 夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。
 榊達が出勤すると、久保田管理官が来ていた。
 既にデータを笠置に渡しているようだ。
 「先日。午前10時にJRの駅で、主婦が、同じく主婦らしき女性に電話中、ナイフで刺された。ナイフは突き刺さったままで、周囲は気にも留めていなかった。オンナはすぐに自動改札に向かい、出た。ICパスだから、すんなりと。そして、去った。時間を見て下さい。」
 「午前10時フラット。自動改札抜けたのが、2分後。凄い。まるで殺し屋だ。」
 「他の防犯カメラと照合すると、その時買物カゴ持ってスマホで電話をしている女性はただ一人。闇バイトの『指令』かも知れない。ナイフから指紋は出ていない。被害者の主婦は亡くなってはいないが、重体だ。刺された時一瞬見たが、知り合いではないように思えると言っている。」
 「スカーフで顔を隠していますね。でも、前科者データには無かった?」

 いい匂いがしてきた。

 45分後。榊が料理を運び終えたのと、マッチングアラームが鳴ったのは、同時だった。
 「新橋のネットカフェにデータがありますね。日本人じゃないかも知れない、という店員の証言がありますね。」
 ネットカフェに関わる犯罪が多いので、協力は条例で義務付けられている。
 笠置が、警視庁にデータを送り、管理官用のデータを作っているので、榊は勝手に料理を紹介した。
 「今夜は、久しぶりに、まあらあたん。うどんを煮込みます。暑気払いにいいですよ。管理官には、タケノコのおにぎりと豆ご飯のおにぎり。お土産用です。頂きましょう。」

 皆でふうふう言いながら夜食会は始まり、途中退席して管理官は帰った。
 「早く捕まるといいですね。しかし、あれ、昔の映画みたい。」と、高山が言い、私もそう思いました。犯罪者だけどね。」と、笠置が同調した。
 「ああいう映画やらないから、若者はテレビ観なくなったんですよ。」
 「いや、榊さん、そうとも限りませんよ。」と、高山が反論した。

 夜は、まだ長い。

 ―完―

 ※レシピ書いてなくてごめんなさい。ご興味あるかたは検索してください。とても美味しいスープだそうです。
 クライングフリーマン