========== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 =========================
笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。
高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。
榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当。
久保田嘉三・・・警視庁管理官。
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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。
午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。
榊達が出勤すると、久保田管理官が来ていた。
「昔の事件だ。この男は、平成11年(1999年)11月29日ころ、東京都台東区鳥越二丁目のビル内において、宝石商に勤務するインド人の男性、当時42歳、を刃物で何回も突き刺すなどして殺害し、建物に放火して焼損させた上、被害者のキャッシュカードを使用するなどして現金約1,200万円を引き出して海外に逃走した事件の被疑者だ。公開捜査で指名手配はしているが、事件直後に帰国している。最近、似た男を見たという、その宝石店の従業員からタレコミがあったが、その人は確証が持てない、と言う。そこで、このシステムの出番だ。目撃されたというのは、五反田駅近くだ。」
「年数が経っているし、整形や変装も可能性がある、と。パスポートもアテにならないしなあ。」と、笠置はデータをセットしながら言った。
マッチングが終る前に、榊がちらし寿司とおにぎりを持ってきた。
すぐに結果が出た。
品川駅の防犯カメラに映った写真と同一人物だ。
突破口になるかも知れない。
久保田管理官は、ちらし寿司を大急ぎで食べ、おにぎりを持って帰って行った。
「相変わらず、管理官は忙しいなあ。」と、高山は感心した。
「手羽元の唐揚げ、ミモザサラダ、はまぐりのお吸い物。お好みで焼餃子も。」
榊が、料理を運びながら説明する。
榊は、管理官用と自分達用を同時に用意していた。
今夜も夜食で宴。
変わった会社である。
―完―


