特命機関夏目リサーチ


 ========== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 =========================
 笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。
 高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。
 榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==

 ※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
 夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。

 1月4日。午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。
 笠置が、警視庁から送られて来たデータを確認している。
 高山と榊が出勤してきた。
 「あけましておめでとうございます。」
 「「「 あけましておめでとうございます。」」」

 「あれ?減ってる。」と榊が言った。
 「泥棒じゃないですよ、私。浅草寺の近くだから。そっと初詣行って、そっと戻って来ました。榊さん。正月の準備していたんですね。厨房にお供えがあるから、ビックリした。」と、笠置は言った。
 「まあね。腐るものは置いてないし。セキュリティー抜群だし。」そう言って、榊は大きなバッグを厨房に運んだ。
 「本年最初の指令、は?ボス。」
 「ボスは止めてよ、高山さん。それが、届いているのは、年賀の挨拶のメールだけ。新里さん、忙しい筈なのに、ペイントソフトでイラストまで作って。」と笠置は、高山にメールを見せた。
 「そうだ。本社も今日まで休みだから、ガチャガチャデータの更新もないんでしたっけ?」
 「本社は明日からだけど、半ドン。本格稼働は7日からですよ。」
 「そう言えば、ダークレインボウは、いつまで正月休みかなあ。まあ、我々は依頼あっての仕事だけど。」
 いい匂いがしてきた。
 雑煮だ。

 何となく時間がすぎ、半時間で、その雑煮が出来た。
 高山も笠置も重箱のおせちや、雑煮を運ぶのを手伝った。
 「平和な正月もいいんじゃないですか?」
 そう言いながら、榊は『お屠蘇』を回した。

 世間が騒がしくなるのは、それから数日後のことだった。

 ―完―