中間テストが終わった頃、先輩も含めて五人に告られた。
 最後までちゃんと聞いて、そしてちゃんと断った。

 夏休み前に、入学式の時に泣かせた人と、怒らせた人に再度告られた。
 あの時の事をきちんと詫びて、そして断った。

 彼女ができた連れの友哉から
「彼女作んねぇの?」
 と聞かれた。

 俺の頭の中に一瞬、ちんちくりんが浮かんだ。
「いや…。ねぇわ」

 夏休みに入り、速攻で課題を終わらせた。
 日課となっている進学に向けての予習は欠かす事なく継続していた。

 部活にも入ってないし、バイトもしてない。
 時間を持て余す8月…と思いきや、地元の連れにカラオケやらボーリングやら海やら、次々に連れ回された。

 男三人でブラブラしてると、大抵同じくらいの人数の女グループに声をかけられた。
 知らない人と遊ぶのはストレスだったけど、空気を読んで合わせた。