瞬く間に過ぎて行く日常こそが青春なんだ

 後日、芽吹の事をサポートしてくれていた民生委員の鈴木さんを紹介された。
 ダイナミックなおばちゃんで、俺が挨拶すると大泣きしながら芽吹を抱きしめた。
「頼むわね‼︎この子をお願いね‼︎」

 力強く握られた手が折れたんじゃねぇかと思うくらい痛くて…その分だけ、鈴木さんの優しさを感じていた。

 充分な相続と様々な手当で、高校には問題なく通い続けられる。
 大学だって、専門だって、望めばどこへだって行ける。
 突然両親を亡くした芽吹の為に、祖父母がきちんと書類や財産を管理し未来への道を繋いでいてくれた。

 いないけど、いる。いつまでも側に。

 だから芽吹は今日まで笑ってこれたし、今日もこうして笑っている。