どうしたって、俺が好きなのは板垣芽吹で、それは変えられない。
 アイツの中に俺がいないなら、入っていけばいい。

 1日1日を丁寧に…。出来ればたくさんの笑顔で…。
 俺だってそうだよ。そうしたい。
 1日でも多く板垣芽吹と過ごしたい。
 話したい。笑いたい。

 決めた。終業式に告る。


 終業式、板垣芽吹は学校に来なかった。

 冬休みが終わり新学期が始まった。
 板垣芽吹は学校に来なかった。

 連絡先を知らない俺は、毎日教室に探しに行くしか方法がなかった。