陽子ちゃんは大好きだけど、陽子ちゃんはあたし以外にもたくさんお友達がいる。寝る時もあたしだけべつべつだし、ご飯もそう。
でも、陽子ちゃんがあたしは大好き。あたしの最高のお姉ちゃん。でも、お姉ちゃんはあたしと遊ぶことが次第に減ってった。
悲しいけど、陽子ちゃんがあたしは大好きだから別にいいよ。大好きだから。でも、なんだろう。
あたしは家の外に出された。そして、何回家に帰っても追い出された。あたし、どうなっちゃうの？もう陽子ちゃんとはもう遊べないの？嫌、そんなの嫌。また陽子ちゃんと遊ぶもん。でも、次の日に家に帰っても誰もいなかった。その時あたし、ようやく気づいた。陽子ちゃんはもう家にはいなくて、あたしは一人ぼっちになったんだ。なんで？陽子ちゃんとあんなに仲良かったのに。
あたし、陽子ちゃんから嫌われてたの？そうなの？あたし、まだまだ生きれるし、たくさん遊んだよ。陽子ちゃんと楽しく遊ぶために。
ダメなの？それでもダメなの？嫌だ。死にたくない。暖かいところに行きたい。

「あなた、どうしたの？ひとりぼっちなの？だったらうちにおいで」

名前も何にも知らないお姉さんにあたしは連れてかれた。でも、着いた場所はすごいあったかかった。嬉しい。また戻ってきた。

「あなた、名前は？」

お姉さんがこっちを向いて聞いた。「月」その名前はもう気に入ってない。今はもうお姉ちゃんの妹だから。

「ないの？じゃあ私がつけてあげる。じゃあ...「ちか」！ちか！これからもよろしくね」

「ちか」なんて素敵な名前かしら。私はちか。お姉ちゃんの妹。とっても嬉しくて、あたしは

「ワンっ」と吠えた。