……いえ。女性関係の話を向こうから言ってもらおうだなんて、虫が良い話だったわ。
せっかく努力して手に入れたノディウ王国での仕事を辞めて、彼と一緒に生きて行くとすぐに言えない私は……ここで、クロードの交友関係になんて口を出すことなんて……出来ない。
だって、女性関係に口を出すって、そういうことでしょう……彼と付き合って結婚するって、そういう覚悟を決めているとか……もしくは決めて行くというか、そういうことだから。
私だってクロードのことは初恋だけど、何年も離れて居た人と『すぐに結婚しましょう』なんて、そんな事は言えない! それに、まだ私の中でどういう気持ちなのか整理出来ていないし。
不意に顔を上げて鏡を見れば赤くなって焦った顔の私が、こちらを見て居た。
……クロードのことが、好き? それは、好きなのかもしれない。
幼い頃は、間違いなく彼のことが好きだった。
何年も経って再会して……あまりにも、お互いの立場が違い過ぎて……覚悟も決まらずに私はこれからどうすれば良いのか、わからなくなってしまっただけで。
◇◆◇
「あの……シュゼット。何か機嫌悪い……?」
せっかく努力して手に入れたノディウ王国での仕事を辞めて、彼と一緒に生きて行くとすぐに言えない私は……ここで、クロードの交友関係になんて口を出すことなんて……出来ない。
だって、女性関係に口を出すって、そういうことでしょう……彼と付き合って結婚するって、そういう覚悟を決めているとか……もしくは決めて行くというか、そういうことだから。
私だってクロードのことは初恋だけど、何年も離れて居た人と『すぐに結婚しましょう』なんて、そんな事は言えない! それに、まだ私の中でどういう気持ちなのか整理出来ていないし。
不意に顔を上げて鏡を見れば赤くなって焦った顔の私が、こちらを見て居た。
……クロードのことが、好き? それは、好きなのかもしれない。
幼い頃は、間違いなく彼のことが好きだった。
何年も経って再会して……あまりにも、お互いの立場が違い過ぎて……覚悟も決まらずに私はこれからどうすれば良いのか、わからなくなってしまっただけで。
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「あの……シュゼット。何か機嫌悪い……?」



