だって……クロードは生半可なことで、嘘をつけないはずよ。

「うん。何か、問題でも?」

 長い足を組み余裕たっぷりなクロードは、頬杖をついて『問題なんか、ある訳ないよね?』と言わんばかり。

「……あるかも」

 なんとなく否定したくなった私がやけに綺麗に見える青空が広がる窓に目を向ければ、彼の弾けるような笑い声が耳に届いた。


Fin