これまでのクロードの言葉に引っかかりを感じ、私は眉を寄せた。

 だって、それって、もしかして。

「うん。実はあの鳥型の魔物……襲って来るようにして、仕込みだったんだよね。良かったよ。犠牲が二桁の内に見つかって……魔物とはいえ絶滅すると、心が痛むからさー。一応あいつらも生態系のどこかを担っているわけだし」

「え?」

 私は理解不能過ぎる言葉に、頭が追いつかなくなった。

 仕込み……? あの魔物が? 嘘でしょう。

「うん。あれは俺を呼び出しているようで、シュゼットを呼び出してたってこと。世界一の魔物使いと仲良いから、飛空挺を襲って貰うようにしていた。運営会社上層部にも話を通している」

「信じられないわ……クロード」

 私は何も言えず、言葉を失ってしまった。信じられないし、意味がわからない。

 けれど、クロードは私を探すためなら、それこそなんでもしていたということなのではないだろうか。

「別に良いよ。俺にとって君は、それだけ大事な存在だってこと。一生、シュゼットを守るよ」

「え? 待って……もうこれで、私たち、一生一緒に居ることにならない?」