お呼び出しを申し上げます。お客様の中に世界を救ってくださった勇者様はいらっしゃいませんか?

 運営側と話し終えて歩きながら何かを考えていた彼に向かって、私は手を振った。そうするとクロードは、とても驚いたのか、口を片手で覆って目を見開いて動きを止めた。

 それもそのはず……私たち、十年以上会っていなかった。クロードがそれほどまでに驚いてしまうのも無理はない。

 待っている間に心の準備を先に済ませていた私が彼に近づいて、気がついていますかと言わんばかりに目の前で手を振って笑うと、何も言えなくなっていたクロードはようやく言葉を口にした。

「あ……ごめん。驚いて、すぐに反応出来なかった。こんな所に、居たんだ。シュゼット」

「そうよ! クロード。久しぶり。本当に、大きくなっていて……驚いたわ!」

 こうして近い距離まで近づいて見ると、本当に背が高い。子どもだった頃には信じられないくらいに成長している。

 クロードは私よりも頭二個分ほどは、背が高いだろうか。

 まじまじと見れば顔は整っていて、本当に美形……昔は天使のように可愛かったのに。すごく素敵……私は懐かしさのあまりじっと見ていると、クロードは照れたように微笑んだ。