お呼び出しを申し上げます。お客様の中に世界を救ってくださった勇者様はいらっしゃいませんか?

 あまりにも理解が出来なくて、声が震えてしまった。

 最新鋭の飛空挺は、それだけ速度が速い。だと言うのに、クロードがここに居る理由なんて……。

「落ち着いて。簡単だよ。シュゼットが乗った、次の日の便に乗ったからだよ。俺は再会したその日に追跡魔法を掛けていたから、君のいる位置がわかった」

「え? そうなの……? 私の位置がクロードには常にわかるってこと?」

「まぁ……そうなるね。けど、今回役に立ったから」

「それは……確かに、そうだけど」

 クロードの言い分を聞いて、私は釈然としない思いながらも頷いた。命は助かったから……そうね。

「ちなみに今は、シュゼットがリベルカ王国に到着した次の日。俺は君の居場所を見付けたけど、その結界は厄介で、無理矢理破くと身に危険がある。身体が通る出口だけを開けるから、シュゼット自身が出て来てくれると早いと思って、起きるのを待って居た」

「あ……私は、丸一日寝ていたの?」

「うん。誘拐されて、眠らされていたみたいだね。俺は対象の状態(ステータス)を見ることが出来るから、シュゼットが薬で眠らされて健康であることはわかっていたんだ」