クロードと二人で生きて行くなら、もう必要ない。
それを認めるのに、時間が掛かってしまった。
「……けど、仕事は最後までやりたいの。後任の人への引き継ぎもちゃんと終わらせて、これまでにお世話になった人たちに迷惑を掛けるような辞め方をしたくないの」
「良いよ。さっき言っただろう? 俺ならいくらでも待てるって。シュゼットが気が済むまで、したいことをすれば良い」
クロードは私の意志を出来るだけ、尊重してくれる。それこそが……彼からの愛を感じる。
だって、勇者になったクロードはその気になれば私の意志なんて関係なく、ここから連れ出すことだって、とても簡単に出来るもの。
それを認めるのに、時間が掛かってしまった。
「……けど、仕事は最後までやりたいの。後任の人への引き継ぎもちゃんと終わらせて、これまでにお世話になった人たちに迷惑を掛けるような辞め方をしたくないの」
「良いよ。さっき言っただろう? 俺ならいくらでも待てるって。シュゼットが気が済むまで、したいことをすれば良い」
クロードは私の意志を出来るだけ、尊重してくれる。それこそが……彼からの愛を感じる。
だって、勇者になったクロードはその気になれば私の意志なんて関係なく、ここから連れ出すことだって、とても簡単に出来るもの。



