次の日、なんだか体が重い気がした。少し暑いような気もして、体温計を取ろうと起きると、私は倒れてしまった。

「お母..さん」

悲鳴が聞こえる。私、どうなっちゃうんだろう。もっと生きたいのに。窓の奥から救急車のサイレンの音が聞こえた。

「雄太...」

私は目を閉じた。


気がつけば病院のベットで寝ていた。そばには焦った顔のお母さんがこちらを見ている。

「お母..さ....ん?」

「麗美?麗美！目が覚めたのね！あなた、体が危なかったのよ！」

「え.....?」

「目が覚めましたか。麗美さん、落ち着いて聞いてください。麗美さんの余命が...残り３週間です」

「え、は..え?」

「それで、３週間入院しておいてもらって...」

「え..本当なの?」

こんなドラマみたいなことが起こるはずがない。起こるんだったら雄太と出会う前に起こってよ..。