スマホのLIMEに登録された、里山健太郎の文字。
追っかけっこをしたあの日、家に着いてしばらくしてメッセージが入ってきた。
『今日はごめんなさい。でも、海老沢くんと再会できて嬉しい!』
ガチですやん…とベッドに寝転んでそのメッセージを眺めた。
自己紹介をしたあとに里山は、僕の泣き顔にキュンとしただの、謝る自分に逆に優しくしてくれて、胸を打たれただの『一目惚れした理由』を嬉々として教えてきた。
泣き顔が可愛いとか、男としてのプライドが…
それでもあんなイケメンにジッと見つめられると、人は弱いもので僕は『そうか』としか答えられなかった。
否定されなかったことに里山は気分良くしたのか、連絡先交換を提案してきた。僕はもう流されるままに交換したんだけど…
あいつゲイなのかなあ。でも、合コン行ってたらしいし。意味が分からないよ…
僕はスマホをベッドに伏せて置き、そのままふて寝した。
それからほぼ毎日、里山からメッセージが届いた。内容は日常的な近況ばかりだ。大学での出来事、バイト先のこと。またあの店のスイーツが美味しかったとか、そんな話もしてくる。
そして僕の近況を聞きたがるので、いつのまにか交換日記のようになっていった。
初めは義務感で返事をしていたのだが、いつのまにかネタを探している自分に気がついた。
美味しいラーメン屋を見つけたら里山に教えてやろうとか、今日の大学の講義中に起こった面白い出来事を教えてやろうとか。
僕の中で里山はだんだんと友達の感覚になっていった。
『今度、授業終わったら会えないかな?海老沢くんが教えてくれたラーメン屋さん行きたい』
そんな誘いが来たのは昨日。僕は画面を見ながら若干顔がこわばったいた。
会ってもいいのか、迷いがでたのだ。以前よりも里山に対して苦手意識はなくなったものの、つい身構えてしまう。
会っていいのかな。向こうは一目惚れとか言ってるし…
そう思いながらも、適当な断る理由なんて見つからず。それにあのラーメン屋に里山を連れて行ってやりたい。
会うか会わないか、頭の中で両天秤にかけ結局一緒にラーメン屋に行くことにした。
うん、あまり意識しないようにしたらきっと大丈夫だ。
追っかけっこをしたあの日、家に着いてしばらくしてメッセージが入ってきた。
『今日はごめんなさい。でも、海老沢くんと再会できて嬉しい!』
ガチですやん…とベッドに寝転んでそのメッセージを眺めた。
自己紹介をしたあとに里山は、僕の泣き顔にキュンとしただの、謝る自分に逆に優しくしてくれて、胸を打たれただの『一目惚れした理由』を嬉々として教えてきた。
泣き顔が可愛いとか、男としてのプライドが…
それでもあんなイケメンにジッと見つめられると、人は弱いもので僕は『そうか』としか答えられなかった。
否定されなかったことに里山は気分良くしたのか、連絡先交換を提案してきた。僕はもう流されるままに交換したんだけど…
あいつゲイなのかなあ。でも、合コン行ってたらしいし。意味が分からないよ…
僕はスマホをベッドに伏せて置き、そのままふて寝した。
それからほぼ毎日、里山からメッセージが届いた。内容は日常的な近況ばかりだ。大学での出来事、バイト先のこと。またあの店のスイーツが美味しかったとか、そんな話もしてくる。
そして僕の近況を聞きたがるので、いつのまにか交換日記のようになっていった。
初めは義務感で返事をしていたのだが、いつのまにかネタを探している自分に気がついた。
美味しいラーメン屋を見つけたら里山に教えてやろうとか、今日の大学の講義中に起こった面白い出来事を教えてやろうとか。
僕の中で里山はだんだんと友達の感覚になっていった。
『今度、授業終わったら会えないかな?海老沢くんが教えてくれたラーメン屋さん行きたい』
そんな誘いが来たのは昨日。僕は画面を見ながら若干顔がこわばったいた。
会ってもいいのか、迷いがでたのだ。以前よりも里山に対して苦手意識はなくなったものの、つい身構えてしまう。
会っていいのかな。向こうは一目惚れとか言ってるし…
そう思いながらも、適当な断る理由なんて見つからず。それにあのラーメン屋に里山を連れて行ってやりたい。
会うか会わないか、頭の中で両天秤にかけ結局一緒にラーメン屋に行くことにした。
うん、あまり意識しないようにしたらきっと大丈夫だ。



