翌日、折野さんは何事もなかったような顔で登校してきた。
いつものように自分の席で本を読み、ときどきノートに何かを書き込み、放課後になると、さっと教室を出て行ってしまった。
絵茉とここねはというと、七月末に行われる夏祭りに相良くんを誘う計画で盛り上がっていて、私のことなんて忘れているみたいだ。
ほっとしたような寂しいような、二つの気持ちが混ざり合う。
このままだと、彼女たちからフェードアウトされるのも時間の問題かも。
いつかくるかもしれない恐怖を覚えながら駅前の交差点で信号待ちをしていたそのとき。私の目が、見覚えのある男女二人組の姿をとらえた。とても気心が知れているのだろうか。楽しそうに笑い合っている二人に、思わず目を疑ってしまう。
「相良くんと、折野さん……?」
信じられない。教室では何の接点もなかった二人が、こんなに仲が良かっただなんで。もしかして、二人は付き合ってる? でも、それが本当だとしたら、折野さんはどうして【このクラスのみんな大嫌い】とノートに書いていたのだろう。
「保科?」
ハッと我に返ると、相良くんと折野さんが私の目の前にいた。不思議そうにこちらを見つめる二人の視線が、気まずくてたまらない。でも、それ以上に二人に聞きたいことがものすごい勢いで口を突いて飛び出した。
「えっ……、二人って付き合ってるの……?」
……やらかした。
あまり親しくない二人に、込み入った質問をぶつけてしまっただなんて。
「ごめん。今のは……」
聞かなかったことにして。と言う前に、相良くんが口を開いた。
「保坂、とりあえず別の場所に移動する?」
「う、うん……」
いつものように自分の席で本を読み、ときどきノートに何かを書き込み、放課後になると、さっと教室を出て行ってしまった。
絵茉とここねはというと、七月末に行われる夏祭りに相良くんを誘う計画で盛り上がっていて、私のことなんて忘れているみたいだ。
ほっとしたような寂しいような、二つの気持ちが混ざり合う。
このままだと、彼女たちからフェードアウトされるのも時間の問題かも。
いつかくるかもしれない恐怖を覚えながら駅前の交差点で信号待ちをしていたそのとき。私の目が、見覚えのある男女二人組の姿をとらえた。とても気心が知れているのだろうか。楽しそうに笑い合っている二人に、思わず目を疑ってしまう。
「相良くんと、折野さん……?」
信じられない。教室では何の接点もなかった二人が、こんなに仲が良かっただなんで。もしかして、二人は付き合ってる? でも、それが本当だとしたら、折野さんはどうして【このクラスのみんな大嫌い】とノートに書いていたのだろう。
「保科?」
ハッと我に返ると、相良くんと折野さんが私の目の前にいた。不思議そうにこちらを見つめる二人の視線が、気まずくてたまらない。でも、それ以上に二人に聞きたいことがものすごい勢いで口を突いて飛び出した。
「えっ……、二人って付き合ってるの……?」
……やらかした。
あまり親しくない二人に、込み入った質問をぶつけてしまっただなんて。
「ごめん。今のは……」
聞かなかったことにして。と言う前に、相良くんが口を開いた。
「保坂、とりあえず別の場所に移動する?」
「う、うん……」



