短編『ミッキーの娘』Noir Ver

ランクイン履歴

現代ファンタジー29位(2025/05/21)

現代ファンタジー

短編『ミッキーの娘』Noir Ver
作品番号
1750827
最終更新
2025/05/21
総文字数
6,799
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
34
ランクイン履歴

現代ファンタジー29位(2025/05/21)

(あらすじ)

ある日、学校で一人ぼっちの女の子エマがいた。ここはアメリカのとある州の田舎町。エマは、昨年に両親が離婚し、お母さんと二人で貧しい生活を強いられていた。離婚してからお母さんはアルコール中毒になり、苛立ちから毎日エマに酷い仕打ちを繰り返すように……。
そんな事がエマの身に起きようと世間は判ってはくれない。学校では、エマは他の子たちから急に仲間外れにされるようになった。その理由は学校の社会科見学でみんなと一緒に隣の州にある巨大テーマパーク、通称『夢の国』に行くはずだったが、エマだけ家が貧乏だったのでお母さんからお金を出してもらえず、遂には行くことが叶わなくなったのだ……。

エマは、ずっと夢に見ていた憧れの夢の国にもちろん行きたかったし、そこへ逃げ込みたかった。夢の国に行けば辛い現実から目を背けることができる。しかもそこにはエマがまだ一度も生で見たことも出会えたことのない、昔からずっと、ずっと会いたかった大好きなミッキーがいるのだ。ミッキーに会えたらエマにとってどんなに救いになることか。
学校にも居場所はなく、家にも居場所はない。そんな孤独なエマのことを隣の家から見つめる一人の男。
男はエマと同じように心に傷を抱えていた。仕事場でも居場所はなく、社会でも居場所を見失い、現在家に引きこもってしまっている状態。
だからエマの姿を見て、何とか救ってあげたい……と思うも、その権利は彼にはない。知り合いでも、友達でも、親戚でも、お父さんでもないからだ。

社会科見学前日、学校の帰り道をトボトボと歩くエマ。
すると次の瞬間、エマは目の前で衝撃の光景を目撃してしまう。なんと、あのミッキーが姿を現したのだ。だが、そのミッキーは著作権の切れた『蒸気船ウィリー』版の、モノクロで目が小さな楕円形の顔をしたラテックス製のマスクで、服装はジャージ、明らかに誰かがミッキーこコスプレしている。だが、心に傷を持つエマにとってそれは紛れもなくミッキーであり、たった一つの心のより所だった。
エマとミッキーのマスクを被った謎の男は、いつしか心を通わせるようになり、二人は夢の国へ旅に出るのだった。
あらすじ
【詳細】
映画『マッド・マウス〜ミッキーとミニー』の監督も賞賛!
日本初、ミッキーが初登場する短編アニメ『蒸気船ウィリー』のパブリックドメイン小説!
親子の物語x現代西部劇xホラー!?
ラストはマジカルエンド!?
ジャンル分けできない賛否両論作が遂に公開!

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