〝一月十八日。すごく寒いと思ったら、カーテンを開けてビックリ。雪が薄っすら積もってた!

そんな中、今日はお父さんと一緒におばあちゃんのお見舞いに行った。

風邪をこじらせちゃったみたいだから 心配していたけど、おばあちゃん元気そうでよかった。

そうそう。お父さんがこの病院の五階には庭園があるって教えてくれて、お父さんが先生と話している間にひとりでちょっと行ってみたんだ。

五階から庭に出られるんだけど、四階の屋上の一部が庭園になっているんだって。

寒いから か誰もいなかったけど、冷たい空気を吸いながらぐるっと一周歩いた。

すっごく寒かったけど、なんだろう。この場所、すごく好きかもって思った。

フェンスはあるけど解放感があって、静かに空を見上げているだけで落ち着く。

心のモヤモヤが、ちょっとだけ晴れた。

……大丈夫。病は気からって言うし、考えすぎはよくない。

お父さんやおばあちゃんや友だち、それと咲には絶対に心配かけたくないし。

たくさん食べて栄養とって、苦手な運動も頑張っていっぱい寝る。

きっと大丈夫。なんにも心配いらない。

おばあちゃんも来週には退院できるみたいだし、早くおばあちゃんの料理が食べたいよ~。〟