「とりあえず、その二人以外は大丈夫そうだ。だが逢ってどんなヤツらか確認したい。話だけじゃ分からないからな」
そう言い真生は、ダランカルへ視線を向けた。
「トールシギとオルクにか? それとも、あとの二人に……」
「ダランカル……四人共にだ。無理そうか?」
「無理じゃねえが……四人同時となるてえっと只じゃ済まねえと思いますぜ」
それを聞き真生は眉間にシワを寄せ思考を巡らせる。
「個別に面会すれば良いのではないのでしょうか? もしご要望であれば私が話をつけてまいります」
「それしかないか。だけどアクスファハン、お前はやめておいた方がいい。このことに関しては、ダランカルに一任する」
悔しいのかアクスファハンは、チッと舌打ちをしダランカルを睨んだ。
「承知した。早速、行動した方がいいか?」
「そうだな……段取りや色々あるだろうから、そうしてくれ」
そう言われダランカルは一礼をし部屋を出て自室へ向かった。
「なぜダランカルに一任したのでしょう?」
「アクスファハン……んーそうだな。お前はトールシギとオルクに逢えば殺されるんじゃないのか?」
「そ、それは……ですが……命に代えても交渉を……」
頭を抱え真生は首を横に振る。
「俺への忠義のつもりか? だったら迷惑だ。それに他のことをやってもらおうと思っている」
「も、申し訳ありません。ですが、そうですね……承知いたしました。それで何をすればよいのでしょうか?」
「前にも言ったが護衛だ。俺から絶対に離れるな」
そう言い真生は目を細めアクスファハンをみた。
「は、ですが……それだけでは……」
「今は、それだけでいい」
「分かりました。そのように致したいと存じます」
頭を下げるとアクスファハンは、ピクッと顔を引きつらせる。
(まだ本当には信用していないという事なのでしょうか? それとも……気を使って頂いているだけ……それはあり得ますね。
怒らせれば怖いですが普段は穏やかな方ですので)
そう思いアクスファハンは頭を上げると笑みを浮かべ真生を見据えた。
(これでいい。アクスファハンに勝手な行動されても面倒だ。それに、まだ信用はしていないからな)
フゥーっと溜息をついたあと真生はアクスファハンへ視線を向ける。
「そうだな……ライゼアと交代で通路側の警備をお願いできないか?」
「通路側、構いませんが……今からでしょうか?」
「ああ、そうしてくれると助かる」
それを聞きアクスファハンは「承知しました」と言い一礼をした。そして部屋を出て通路側に出ると周囲を警戒しながら警備を始める。
「いったな」
行ったのを確認し真生は机上に体からバタンと倒れた。
「マオウ様!?」
「魔王さま、どうしたのじゃ!?」
その様子をみてライゼアとナシェルは心配し真生を覗き込んだ。
「……悪い。気を張っていたせいか疲れた。まあ……そのためアクスファハンに通路の警備を頼んだ」
「そうなのですね。少しソファで休まれた方が良いと思いますう」
「そうだな……そうするか」
立ち上がり真生はソファへと向かい歩き出した。そのあとをライゼアとナシェルが真生を心配に思いながら追いかける。
ソファまでくると真生は、バタンと力が抜けたように倒れ込み眠ってしまった。
それをみてライゼアとナシェルは、ソファにかけられているタオルのような生地の布を一緒に持って広げる。その布を真生を起こさないように、ソーっとかけた。
その後、二人は真向かいのソファに座り真生をみながら必死に一緒に寝たいという気持ちを堪える。
そんなことなど知らずに真生は、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。
そう言い真生は、ダランカルへ視線を向けた。
「トールシギとオルクにか? それとも、あとの二人に……」
「ダランカル……四人共にだ。無理そうか?」
「無理じゃねえが……四人同時となるてえっと只じゃ済まねえと思いますぜ」
それを聞き真生は眉間にシワを寄せ思考を巡らせる。
「個別に面会すれば良いのではないのでしょうか? もしご要望であれば私が話をつけてまいります」
「それしかないか。だけどアクスファハン、お前はやめておいた方がいい。このことに関しては、ダランカルに一任する」
悔しいのかアクスファハンは、チッと舌打ちをしダランカルを睨んだ。
「承知した。早速、行動した方がいいか?」
「そうだな……段取りや色々あるだろうから、そうしてくれ」
そう言われダランカルは一礼をし部屋を出て自室へ向かった。
「なぜダランカルに一任したのでしょう?」
「アクスファハン……んーそうだな。お前はトールシギとオルクに逢えば殺されるんじゃないのか?」
「そ、それは……ですが……命に代えても交渉を……」
頭を抱え真生は首を横に振る。
「俺への忠義のつもりか? だったら迷惑だ。それに他のことをやってもらおうと思っている」
「も、申し訳ありません。ですが、そうですね……承知いたしました。それで何をすればよいのでしょうか?」
「前にも言ったが護衛だ。俺から絶対に離れるな」
そう言い真生は目を細めアクスファハンをみた。
「は、ですが……それだけでは……」
「今は、それだけでいい」
「分かりました。そのように致したいと存じます」
頭を下げるとアクスファハンは、ピクッと顔を引きつらせる。
(まだ本当には信用していないという事なのでしょうか? それとも……気を使って頂いているだけ……それはあり得ますね。
怒らせれば怖いですが普段は穏やかな方ですので)
そう思いアクスファハンは頭を上げると笑みを浮かべ真生を見据えた。
(これでいい。アクスファハンに勝手な行動されても面倒だ。それに、まだ信用はしていないからな)
フゥーっと溜息をついたあと真生はアクスファハンへ視線を向ける。
「そうだな……ライゼアと交代で通路側の警備をお願いできないか?」
「通路側、構いませんが……今からでしょうか?」
「ああ、そうしてくれると助かる」
それを聞きアクスファハンは「承知しました」と言い一礼をした。そして部屋を出て通路側に出ると周囲を警戒しながら警備を始める。
「いったな」
行ったのを確認し真生は机上に体からバタンと倒れた。
「マオウ様!?」
「魔王さま、どうしたのじゃ!?」
その様子をみてライゼアとナシェルは心配し真生を覗き込んだ。
「……悪い。気を張っていたせいか疲れた。まあ……そのためアクスファハンに通路の警備を頼んだ」
「そうなのですね。少しソファで休まれた方が良いと思いますう」
「そうだな……そうするか」
立ち上がり真生はソファへと向かい歩き出した。そのあとをライゼアとナシェルが真生を心配に思いながら追いかける。
ソファまでくると真生は、バタンと力が抜けたように倒れ込み眠ってしまった。
それをみてライゼアとナシェルは、ソファにかけられているタオルのような生地の布を一緒に持って広げる。その布を真生を起こさないように、ソーっとかけた。
その後、二人は真向かいのソファに座り真生をみながら必死に一緒に寝たいという気持ちを堪える。
そんなことなど知らずに真生は、スヤスヤと気持ちよさそうに眠っていた。



