ここはドウナーアル城の何処かにある一室。あいかわらず薄暗い場所で綺麗な声の女性は水晶の前で本を読んでいた。
こんな暗がりで良く文字が読めるなと思える。
(んー書いていないわ。他の書物なのかしら?)
そう思いながら綺麗な声の女性は水晶へ目線を向けた。
「あら! 水晶が正常に戻っているわ。ですが、これは何かしら?」
水晶に【解除されました】と浮かび上がり、なんのことなのか分からず困惑する。
「よく分かりませんが……もしかしたら自然と暴走を解除したという事なのかもしれないわね」
いや、どうなのだろう。この判断が正しいのかは後に分かるだろう。
そうこうしてると浮かび上がっていた文字は消える。
「さあ……これから、どうなるのかみものですわ」
そう言い水晶を覗きみた。
「ライゼアが邪魔なのよね。ですが少しの間だけならマオ様の傍にいることを許しましょうか。マオ様が魔王に覚醒したら私のものとなるのですから」
かなり自分勝手な性格なようだ。余程自分に自信があるのだろう。
綺麗な声の女性は笑みを浮かべながら水晶を抱きしめている。
どうみても異常だ。
そのままの姿勢で水晶を食い入るようにみていた。
♠❈♠❈♠
場所は謁見の間に移る。
気絶している者を起こしているライゼア達のことをみながら真央は床に座っていた。
(あーそれにしても退屈だ。そういえば……これから、どうなっていくんだ? 今まで思念を送ってたヤツからの反応はない。恐らく、この様子をみているだろう。
監視されてるのは嫌だが……指示されなくなっただけ良かった。んー困る時もあるが自分でステータス確認できるから殆どなんとかなるしな)
そう思いながら無作為に一点をみつめる。
その後、真生は疲れたのか安心してなのだろうか座ったまま器用に眠ってしまった。
♠❈♠❈♠
ここは城の何処かにある一室。そういえばここも、かなり暗かったな。
「まさか、あそこでアクスファハンが余計なことをするとはな」
「ぞうだな。まあ、ライバルがべっだだけいいんじゃねえのが」
そうアクスファハンと一緒にいた二人組だ。この二人組はアクスファハンが動いたと同時に巻き込まれたくなくて逃げて来たのである。
「どうなったと思う?」
「ただじゃずまねえだろうな」
「ああ、本当の魔王さまならアクスファハンを血祭りに遭わせるだろうからな」
そう言いながら二人は馬鹿にしたように笑っていた。
「もし生きてたら奇跡だぞ。いや、アクスファハンが復活した魔王さまを倒したってことになったらオレ達にもチャンスがあるってことだ」
「そだな。そんで、これから……どうずんだ?」
「暫く様子をみる。だが忠告しておくぞ。アクスファハンのように抜け駆けするなよな」
そう言い睨み付ける。
「ずるわげねえぞ。ぞれを言うなら、おめえのぼうだ」
睨み返し、バンとテーブルを叩いた。
「おもしれえ。どっちが上か今やりあってもいいぞ」
「ぞんなごどじだら、バレるぞ」
「あー確かにそうだ。まあいい……アクスファハンがいなくなっても休戦協定は解除されてないからな」
そう言い含み笑いをする。
そして二人は更に話を進めた後、部屋を出ていった。
こんな暗がりで良く文字が読めるなと思える。
(んー書いていないわ。他の書物なのかしら?)
そう思いながら綺麗な声の女性は水晶へ目線を向けた。
「あら! 水晶が正常に戻っているわ。ですが、これは何かしら?」
水晶に【解除されました】と浮かび上がり、なんのことなのか分からず困惑する。
「よく分かりませんが……もしかしたら自然と暴走を解除したという事なのかもしれないわね」
いや、どうなのだろう。この判断が正しいのかは後に分かるだろう。
そうこうしてると浮かび上がっていた文字は消える。
「さあ……これから、どうなるのかみものですわ」
そう言い水晶を覗きみた。
「ライゼアが邪魔なのよね。ですが少しの間だけならマオ様の傍にいることを許しましょうか。マオ様が魔王に覚醒したら私のものとなるのですから」
かなり自分勝手な性格なようだ。余程自分に自信があるのだろう。
綺麗な声の女性は笑みを浮かべながら水晶を抱きしめている。
どうみても異常だ。
そのままの姿勢で水晶を食い入るようにみていた。
♠❈♠❈♠
場所は謁見の間に移る。
気絶している者を起こしているライゼア達のことをみながら真央は床に座っていた。
(あーそれにしても退屈だ。そういえば……これから、どうなっていくんだ? 今まで思念を送ってたヤツからの反応はない。恐らく、この様子をみているだろう。
監視されてるのは嫌だが……指示されなくなっただけ良かった。んー困る時もあるが自分でステータス確認できるから殆どなんとかなるしな)
そう思いながら無作為に一点をみつめる。
その後、真生は疲れたのか安心してなのだろうか座ったまま器用に眠ってしまった。
♠❈♠❈♠
ここは城の何処かにある一室。そういえばここも、かなり暗かったな。
「まさか、あそこでアクスファハンが余計なことをするとはな」
「ぞうだな。まあ、ライバルがべっだだけいいんじゃねえのが」
そうアクスファハンと一緒にいた二人組だ。この二人組はアクスファハンが動いたと同時に巻き込まれたくなくて逃げて来たのである。
「どうなったと思う?」
「ただじゃずまねえだろうな」
「ああ、本当の魔王さまならアクスファハンを血祭りに遭わせるだろうからな」
そう言いながら二人は馬鹿にしたように笑っていた。
「もし生きてたら奇跡だぞ。いや、アクスファハンが復活した魔王さまを倒したってことになったらオレ達にもチャンスがあるってことだ」
「そだな。そんで、これから……どうずんだ?」
「暫く様子をみる。だが忠告しておくぞ。アクスファハンのように抜け駆けするなよな」
そう言い睨み付ける。
「ずるわげねえぞ。ぞれを言うなら、おめえのぼうだ」
睨み返し、バンとテーブルを叩いた。
「おもしれえ。どっちが上か今やりあってもいいぞ」
「ぞんなごどじだら、バレるぞ」
「あー確かにそうだ。まあいい……アクスファハンがいなくなっても休戦協定は解除されてないからな」
そう言い含み笑いをする。
そして二人は更に話を進めた後、部屋を出ていった。



