【はい、よろしくお願いします!】
お気に入りのスタンプを添えて即レスすると、先輩もゆるキャラのスタンプで【了解!】と返してくれた。
ちょうど俺もダンスを見てもらいたいと思っていたところだったので、まさにナイスタイミング。
今日は初めて褒めてもらえたし、前回よりも少しは自信を持って踊れそうな気がする。
(ってか、もう先輩にダンスを教えてもらう日々も終わりか)
スマホのスケジュールに明日の予定を書き込みながら、ふと気づく。体育祭本番まであと一週間を切っていて、応援団の練習も残りわずか。
もう通し練習しかないし、こうしてゆっくり話せるのも、数えるほどしかない。
俺と先輩は、もともと住む世界が違う。
体育祭が終われば、きっともう接点もなくなるだろう。
そう思うと、胸の奥がぎゅっと締め付けられて、じんわり熱くなる。
なんでこんなに切ないんだろう。
バスで初めて話したとき。練習中、助けてくれたとき。
そしてこの二週間、毎日のように一緒に過ごした時間が、走馬灯みたいに頭をよぎる。
先輩は忙しいのに、いつも優しくて、前向きな言葉で励ましてくれた。
俺を見捨てず、ちゃんと向き合ってくれた。
至れり尽くせりって、こういうのを言うんだろう。
俺はそんな先輩の優しさに思いっきり甘えて、なんとかここまでやってこられた。
その感謝の気持ちが、胸いっぱいに広がって、もう黙っていられなくなる。
「んー。飯でも奢らせてもらおうかな」
小さい脳で、絞り出す。
(焼肉食べ放題、悪くない気がする。でも先輩、美容とか体型管理とか、きっちりしてそうだし……ああいう場所はちょっと違うか。かと言って、俺みたいなモサ男が高級店なんて場違いすぎるし、先輩が恥ずかしい思いするのも嫌だしな……)
どうすれば、先輩にちゃんと「ありがとう」が伝わるんだろう。
まるで、どこにデートへ連れて行けばいいのか悩んでる男子みたいで、自分でも笑えてくる。
ひとしきり考えても答えが出ず、ついに俺はチャットGPTに相談することにした。
天才AIに、先輩の性格やこれまでのやり取りを打ち込んでいくと、ずらっとお礼のアイデアが並ぶ。
その中のひとつに目が止まった。
【思い出を作るのも、お礼の一つです。たとえば、こんな方法はいかがですか?】
「思い出……か」
その案を読んで、自然と口元がほころぶ。
少し勇気はいるけど、先輩なら、きっと笑って受け止めてくれる気がした。
スマホにしっかりメモして、寝る支度に取りかかる。
姉にもらった韓国のスキンケアセットをフル活用して、いつもより丁寧に肌をケアする。
心臓がドキドキして、なかなか落ち着かないけれど、気合いを入れて布団にもぐり込んだ。
お気に入りのスタンプを添えて即レスすると、先輩もゆるキャラのスタンプで【了解!】と返してくれた。
ちょうど俺もダンスを見てもらいたいと思っていたところだったので、まさにナイスタイミング。
今日は初めて褒めてもらえたし、前回よりも少しは自信を持って踊れそうな気がする。
(ってか、もう先輩にダンスを教えてもらう日々も終わりか)
スマホのスケジュールに明日の予定を書き込みながら、ふと気づく。体育祭本番まであと一週間を切っていて、応援団の練習も残りわずか。
もう通し練習しかないし、こうしてゆっくり話せるのも、数えるほどしかない。
俺と先輩は、もともと住む世界が違う。
体育祭が終われば、きっともう接点もなくなるだろう。
そう思うと、胸の奥がぎゅっと締め付けられて、じんわり熱くなる。
なんでこんなに切ないんだろう。
バスで初めて話したとき。練習中、助けてくれたとき。
そしてこの二週間、毎日のように一緒に過ごした時間が、走馬灯みたいに頭をよぎる。
先輩は忙しいのに、いつも優しくて、前向きな言葉で励ましてくれた。
俺を見捨てず、ちゃんと向き合ってくれた。
至れり尽くせりって、こういうのを言うんだろう。
俺はそんな先輩の優しさに思いっきり甘えて、なんとかここまでやってこられた。
その感謝の気持ちが、胸いっぱいに広がって、もう黙っていられなくなる。
「んー。飯でも奢らせてもらおうかな」
小さい脳で、絞り出す。
(焼肉食べ放題、悪くない気がする。でも先輩、美容とか体型管理とか、きっちりしてそうだし……ああいう場所はちょっと違うか。かと言って、俺みたいなモサ男が高級店なんて場違いすぎるし、先輩が恥ずかしい思いするのも嫌だしな……)
どうすれば、先輩にちゃんと「ありがとう」が伝わるんだろう。
まるで、どこにデートへ連れて行けばいいのか悩んでる男子みたいで、自分でも笑えてくる。
ひとしきり考えても答えが出ず、ついに俺はチャットGPTに相談することにした。
天才AIに、先輩の性格やこれまでのやり取りを打ち込んでいくと、ずらっとお礼のアイデアが並ぶ。
その中のひとつに目が止まった。
【思い出を作るのも、お礼の一つです。たとえば、こんな方法はいかがですか?】
「思い出……か」
その案を読んで、自然と口元がほころぶ。
少し勇気はいるけど、先輩なら、きっと笑って受け止めてくれる気がした。
スマホにしっかりメモして、寝る支度に取りかかる。
姉にもらった韓国のスキンケアセットをフル活用して、いつもより丁寧に肌をケアする。
心臓がドキドキして、なかなか落ち着かないけれど、気合いを入れて布団にもぐり込んだ。
