それからみんなで黙々と作業を進めていき、五時半を回った頃には大体教室が綺麗になってきた。
何か他に掃除するところはあるだろうかと周りを見渡しながらふと上を向くと、ダンボールの下に挟まっている雑巾が目に入る。
玲音に視線を向けるが、ゴミを櫻井くんとまとめていて忙しそうだ。
背伸びをしてみると雑巾に手が届き、何も考えずにぐいっと引っ張る。
…だが、雑巾と一緒にダンボールまでぐらりと傾いてしまい「あ、やばい」と血の気が引く。
「危ない!」
大きな声が聞こえたかと思うと、強く腕を引かれその拍子に誰かの胸におでこをぶつける。
「大丈夫?」
助けてくれたのは、汐江くんだった。
何か他に掃除するところはあるだろうかと周りを見渡しながらふと上を向くと、ダンボールの下に挟まっている雑巾が目に入る。
玲音に視線を向けるが、ゴミを櫻井くんとまとめていて忙しそうだ。
背伸びをしてみると雑巾に手が届き、何も考えずにぐいっと引っ張る。
…だが、雑巾と一緒にダンボールまでぐらりと傾いてしまい「あ、やばい」と血の気が引く。
「危ない!」
大きな声が聞こえたかと思うと、強く腕を引かれその拍子に誰かの胸におでこをぶつける。
「大丈夫?」
助けてくれたのは、汐江くんだった。



