徐々に汐江くんが近づいてきて、ふと顔を上げた拍子に目が合う。
少しどきりとしたが、汐江くんはふいっと視線を逸らすと、そのまま何も言わずに横を通り過ぎていった。
「あーさーひーくんー!」
入学式と同じ女の子があの日と同じように駆け寄ってきたかと思うと、汐江くんに後ろから思いっきり抱きついていた。
その拍子に彼女の可愛く巻いたツインテールが揺れる。
「なに?」
「萌、観たい映画があるから朝陽くんと行きたいなあ」
「はいはい。行こうか」
仲良く腕を組んだまま、二人は帰っていった。
「汐江が女絡み激しいって噂、本当なんだな」
少しどきりとしたが、汐江くんはふいっと視線を逸らすと、そのまま何も言わずに横を通り過ぎていった。
「あーさーひーくんー!」
入学式と同じ女の子があの日と同じように駆け寄ってきたかと思うと、汐江くんに後ろから思いっきり抱きついていた。
その拍子に彼女の可愛く巻いたツインテールが揺れる。
「なに?」
「萌、観たい映画があるから朝陽くんと行きたいなあ」
「はいはい。行こうか」
仲良く腕を組んだまま、二人は帰っていった。
「汐江が女絡み激しいって噂、本当なんだな」



