「…?」



…なんだろう、この気持ち。


話しかけられないことは望ましいことなのに。



なのに、なんで…。



「あ、如月さんー!おはよう!もう体調は大丈夫なの!?」



あの日の私の態度を全く気にした素振りもなく、いつも通り笑顔の柏木さんとちょうど校門の前で鉢合わせる。



「…うん」


「そっか、よかったー!心配してたんだよねー」


「…どうして」



どうして、突き放しても話しかけてくれるんだろう。