「ねえ親睦会やろー!」



誰が言い出したのかなんてわからなかったし興味もなかった。


その一言でクラスメイト達がわっと歓声を上げたことに少し驚いた。



「どこ行く!?カラオケ!?」


「ボーリングとかもよくね?」



よく親睦会なんて最も疲れるイベントで盛り上がれるなあ。


ある意味尊敬しながら今日もさっさと帰ろうとするが、すかさず誰かに腕を掴まれた。



「如月さんも。行こう」


「え、ちょ」



拒否する間も与えられることなく、無理矢理汐江くんに連れていかれる。