「ありがとう。旭のおかげでこれから少しずつ変わっていけそう」


「こちらこそだよ。俺も君に救われた」



私は特にこれといったことをしてあげたわけでもないし言ってもいないのに。


だけど旭は本当に嬉しそうに笑っていた。



「また、会えるかな?明日は…すぐすぎるよね。本当いつでもいいんだけど、いつかまた君と会えたら嬉しいんだけど…」



出逢った瞬間から告白をしてきたような人なのに、随分と遠慮がちに言うものだから思わず笑ってしまう。



「私、友達もいなくて暇だから、もしかしたらまた明日この公園に一人でいるかもなー…」


「俺も!こっちに来てからまだ誰とも友達になれてなくて、毎日暇だから明日も来る!」



食い気味に反応してきた旭にもっと笑っていた。


誰かの前でこんなに笑うなんて、明日が楽しみだと思うなんて、一体いつぶりだろう。