–––––ピリリッピリリッピリリッ。



スマホのアラーム音で目が覚める。


手探りでアラームを止め、ハッと飛び起きる。



「…え?」



そこは、見慣れた私の部屋だった。


どうして私はここにいるの…?



たしか、屋上に行こうとして階段を踏み外したはず…。



「…もしかして、夢だったとか?」



可能性としてはあり得ることだ。


…だが、それにしてはやけにリアルだったし、痛みもあった。