「…俺、家に帰る」


「じゃあ私も」



すっかり暗くなってしまった公園を出て、方向の違う朝陽と手を振って別れる。



「…明日香!」



ふと朝陽に呼び止められて、振り返る。



「もしも…明日香が苦しんで困ったその時は、俺が必ず助けるよ!約束!」



優しく笑いながら小指を高く掲げた朝陽に、私も小指を突き出して笑った。






…そうだ。私、ずっと昔に朝陽と会ったことがあった。