ウインクをした花音に窓際に座っていた朝陽に向かってどーんと背中を押された。



「あ、明日香おはよー」


「お、おはよう…」



にこっと優しく笑った朝陽にドキドキしながら隣にそっと腰掛ける。



今日私は朝陽に告白をすると決めていた。


タイミングよく二人きりになれたらしようと思っていたけど…もしかして今がそれだったりする?



「明日香」


「え!?」


「お菓子いる?って聞いてたんだけど…」



グミの袋を差し出してくれていた朝陽に、思ったより大きな声で返事をしてしまいかっと頰が熱くなる。