「明日香」
家に入ろうとすると朝陽にふと呼び止められた。
「もしもうまくいかなくてまた泣いてしまいそうな時は、いつでも俺のことを呼んで。明日香がどこにいたって必ず見つけるから」
「…うん。ありがとう」
朝陽に手を振り返してから玄関の扉を閉める。
もしお母さんとちゃんと向き合うことができたら、修学旅行の日に朝陽に告白しよう。
今よりも強い私なら、朝陽に自信を持ってこの気持ちを伝えられる気がした。
*
リビングにそっと入ると、お母さんは何かを見ながら座っていた。
「…お母さん、聞いてほしいことがあるの」
家に入ろうとすると朝陽にふと呼び止められた。
「もしもうまくいかなくてまた泣いてしまいそうな時は、いつでも俺のことを呼んで。明日香がどこにいたって必ず見つけるから」
「…うん。ありがとう」
朝陽に手を振り返してから玄関の扉を閉める。
もしお母さんとちゃんと向き合うことができたら、修学旅行の日に朝陽に告白しよう。
今よりも強い私なら、朝陽に自信を持ってこの気持ちを伝えられる気がした。
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リビングにそっと入ると、お母さんは何かを見ながら座っていた。
「…お母さん、聞いてほしいことがあるの」



