「…っ」



それは、一体どういう意味…?


なんて、私はわかっている。きっと朝陽にとってはなんでもない言葉なんだろうね。



…それでも私は単純だから、その言葉が一番嬉しいんだよ。



「朝陽…。好きだよ…」



薄れゆく意識で、その言葉は声に出されたのか私にはわからなかった。





目が覚めると、窓の外はオレンジ色に染まっていた。


熱が出てから二日が経った。


体温計で測ると熱は36.5°まで下がっていた。