「朝陽、飲み物買いに行くんだろ。早く」


「ああ、そうだった」



玲音に呼ばれた朝陽が教室を出ていき、ほっと肩の力が抜ける。



「すっかり朝陽と桐生くん仲良くなったよねー…って、明日香?顔真っ赤だけどどうしたの?」


「へ!?」



実は自分の気持ちを自覚してから花音にはまだ何も言っていない。


この機会に話しちゃおうかな…。



「…ってことがあって…」


「…え?待って、明日香が朝陽を好きで?夏祭りの日にキスされて?でも付き合うとかはしてない…ってこと?」


「う、うん…」