「ふふっ、そうだね」
「うわ、花音。旅行誌なんて買ったの?こんなものなくても、スマホとかで調べればいいのに」
後ろから花音の旅行誌を取り上げた朝陽に、どきんと心臓が飛び跳ねた。
「あ、ちょっとー!返してよ!スマホとかデジタルより、本誌の方が見てて楽しいじゃん!」
「ふーん。明日香は、どっか行きたいとことかある?」
「…え!?わ、私は特に…みんなの行きたいところで」
夏祭りの日、朝陽とキスをしてしまってから特にこれといった関係の変化は起きていない。
あの後何もなかったかのように花音たちと合流し、そのまま夏休みが終わるまで一度も朝陽とは会ってもいないし連絡も取っていなかった。
一体あのキスの意味はなんだったんだろう…なんて、私一人考えてバカみたいだ。
朝陽は本当に何もなかったかのようにいつも通りだった。
「うわ、花音。旅行誌なんて買ったの?こんなものなくても、スマホとかで調べればいいのに」
後ろから花音の旅行誌を取り上げた朝陽に、どきんと心臓が飛び跳ねた。
「あ、ちょっとー!返してよ!スマホとかデジタルより、本誌の方が見てて楽しいじゃん!」
「ふーん。明日香は、どっか行きたいとことかある?」
「…え!?わ、私は特に…みんなの行きたいところで」
夏祭りの日、朝陽とキスをしてしまってから特にこれといった関係の変化は起きていない。
あの後何もなかったかのように花音たちと合流し、そのまま夏休みが終わるまで一度も朝陽とは会ってもいないし連絡も取っていなかった。
一体あのキスの意味はなんだったんだろう…なんて、私一人考えてバカみたいだ。
朝陽は本当に何もなかったかのようにいつも通りだった。



