夏休みが明けて“あの日”が確実に近づいてきていた。
「もう少し夏休みあってもよかったよねー。あ、でもこれから修学旅行に文化祭ってイベント盛りだくさんだから、ない方がいいのかな?」
「…え?修学旅行?六月に行かなかったっけ?」
前でポッキーを食べながら旅行誌を広げている花音に、不思議に思って首を傾げる。
「えー?何言ってんの、明日香!六月に本当はあった修学旅行、うちのクラスだけインフルで学級閉鎖になって行けなかったから、九月に延期されたんじゃん!」
「あー…そういえばそうだっけ」
六月に修学旅行に行ったのは前の世界の記憶だった。
この世界では私たちのクラスだけ学級閉鎖になってしまい、九月に延期になったことをすっかり忘れていた。
その時期は花音とまだ仲良くなっていなかったし、延期になろうがどうでもよかったけど、今なら延期になってよかったと心から思う。
「いつもの五人組で固まれたし、班行動楽しみだねー!バスの席も部屋も明日香と一緒だし、もう今からワクワクしちゃう!」
「もう少し夏休みあってもよかったよねー。あ、でもこれから修学旅行に文化祭ってイベント盛りだくさんだから、ない方がいいのかな?」
「…え?修学旅行?六月に行かなかったっけ?」
前でポッキーを食べながら旅行誌を広げている花音に、不思議に思って首を傾げる。
「えー?何言ってんの、明日香!六月に本当はあった修学旅行、うちのクラスだけインフルで学級閉鎖になって行けなかったから、九月に延期されたんじゃん!」
「あー…そういえばそうだっけ」
六月に修学旅行に行ったのは前の世界の記憶だった。
この世界では私たちのクラスだけ学級閉鎖になってしまい、九月に延期になったことをすっかり忘れていた。
その時期は花音とまだ仲良くなっていなかったし、延期になろうがどうでもよかったけど、今なら延期になってよかったと心から思う。
「いつもの五人組で固まれたし、班行動楽しみだねー!バスの席も部屋も明日香と一緒だし、もう今からワクワクしちゃう!」



