夜が明けたら君に幸せを。

「ぶっ、あはは!草なんてお金払わなくても食べれるし!」


「てか普通の人間は草とか食べないし!いくら清水さんの顔が馬にそっくりだからって、それはさすがにひどいよぉー」


「あっはは!その言葉が一番ひどいって」



清水さんが拳を握りしめて、必死に泣くのを我慢しながら俯いているのが見えた。


この三人はやっぱりどこまでいってもクズなんだ。



…もう関わりたくない。せっかくあの地獄から抜け出せたというのに、また三人と関わるなんて御免だ。



「ほら、早くしろよ」


「う…っ!」



おなかを蹴られた清水さんがその場に苦しそうにうずくまった。



「ねえ、聞いて…」