視線に気づいた汐江くんがこっちに手を振ってきて、振り向いた花音は笑顔で両手を大きく振ってきた。
「うん、楽しい」
今は私もその中に入れている。もう、離れたところから見ている傍観者なんかじゃない。
*
「はー食べた食べた。あとは花火が見やすいところ探すだけだねー」
「でもこの人の多さだし、座って見るのはきつそうだね…」
「つぶされんの嫌なんだけど…」
後ろの方で三人の会話をぼーと聞いていると、隣にいた汐江くんが「如月さん?」と顔を覗き込んできた。
「え?」
「疲れた?足痛い?」
「うん、楽しい」
今は私もその中に入れている。もう、離れたところから見ている傍観者なんかじゃない。
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「はー食べた食べた。あとは花火が見やすいところ探すだけだねー」
「でもこの人の多さだし、座って見るのはきつそうだね…」
「つぶされんの嫌なんだけど…」
後ろの方で三人の会話をぼーと聞いていると、隣にいた汐江くんが「如月さん?」と顔を覗き込んできた。
「え?」
「疲れた?足痛い?」



