「だって…」



汐江くんが私の言葉で前向きになってくれてすごく嬉しかった。


そんな簡単に人はすぐに変わることなんてできない。それは、私が身を持って一番よく知っている。



それでも、汐江くんが一歩を踏み出す勇気を私があげられたら。


いつも私がしてもらっているように、汐江くんの力になれるなら私はどんなことだってできる。


そう、心から思った。