夜が明けたら君に幸せを。

–––––『この前お父さんにすごくそっくりな人見つけたよ。でもその人、知らない女の人と腕組んでたしそもそもお父さん出張でいなかったからすぐに違うってわかったけどね』



本当になんとなく、ふと思い出したから言っただけだった。


きっとお父さんも「なんだそれー?そんなわけないだろー」と笑い飛ばしてくれるとそう思っていたから。



…なのにお父さんの反応は、全然思っていたものと違った。



「あの時の、罪悪感いっぱいって感じのお父さんの顔が今でも忘れられない。私は、余計なことを言ってしまったんだってすぐに気づいた。お母さんはそのお父さんの反応で浮気していたことがわかって、離婚するのもあっという間だった」



–––『ごめんな、明日香…』



そう言ってお父さんは出ていった。



今まで二人が喧嘩をしているとこなんて見たこともなかったし、あんなに仲がよかったのに。


どうして、こんなことになってしまったんだろう。