夜が明けたら君に幸せを。

花音は少し寂しそうな、悲しそうなそんな顔で微笑んだ。



「そろそろ朝陽たちのとこ行こっか。おなか空いちゃったし」


「あ、うん。そうだね」



花音と沖に上がり、海の家に歩いて行く。



「な、なにこれ…」



お昼の時間を避けたというのに、なぜかたくさんの人が並んでいた。…主に、女性客が。


人の間を縫って中に入ると、どうしてこんなに混んでいるのかすぐにわかった。



「あの二人、めっちゃイケメンじゃない!?追加でまた注文しちゃおっかなあ…」


「おにーさん達、こっちも来てくださぁーい!」


「連絡先聞いちゃう?あーでも彼女とかいるのかなあ…」