まだ少し風が冷たい三月。僕と玄はお互い第一志望の高校に合格し、今日めでたく卒業式を迎えた。
さて、僕はこれから入学式までの間ずっと……
これが運命。仕方ないんだ……
入学式の後、僕は誰よりも早く校舎を出た。父の介護のせいもあるけど、実は入試の時に受験生トップの成績を収めたようで、
「是非、特待生で!」
という話をいただいてしまったのだ。
特待生は一日七時間授業で土日は自習という名の強制補講。介護の話もして断ったけど、しつこく勧誘されるのも面倒だったので急いで出てきた。
校舎を出てしばらくは足早に歩いていたけれど、段々と速度を緩める。
小学校の頃から父の車椅子を押し、友達とも離れ何度も引っ越して、行きたくもない進学校に行って。
僕は何をしたいんだろう。
ずっとこのまま僕は……
さて、僕はこれから入学式までの間ずっと……
これが運命。仕方ないんだ……
入学式の後、僕は誰よりも早く校舎を出た。父の介護のせいもあるけど、実は入試の時に受験生トップの成績を収めたようで、
「是非、特待生で!」
という話をいただいてしまったのだ。
特待生は一日七時間授業で土日は自習という名の強制補講。介護の話もして断ったけど、しつこく勧誘されるのも面倒だったので急いで出てきた。
校舎を出てしばらくは足早に歩いていたけれど、段々と速度を緩める。
小学校の頃から父の車椅子を押し、友達とも離れ何度も引っ越して、行きたくもない進学校に行って。
僕は何をしたいんだろう。
ずっとこのまま僕は……
